2018/04/23 00:00
電食で、おいしく、健康に。
みなさんこんにちは。
今日は一昨日からの楢崎研究所のお話を聞いての感想をお話したいと思います。
楢崎研究所での一連のお話を聞いてある事に私は気づきました。
それは、戦前戦後の日本では歴史的・政治的な背景によってどんなにいい事を行っていても
闇に葬られている事があるんだろうなという事です。なぜ、そう思ったかというと私が大学時代に書いた
卒論のテーマとなった方も同じような背景があったからです。
私は孫文という今の中国を作った革命家を支援した日本人という方にスポットを当てて卒業論文を製作しました。
その方の名前は梅屋庄吉。時代は19世紀後半から20世紀前半にかけての事です。
アジアは欧米諸国の力にいずれやられてしまう、日本と中国は手を取って欧米の列強国に立ち向かって
行かなければならない、同じ事を思っていた孫文は梅屋と出会い、意気投合し梅屋は孫文の支援を始めます。
この方は映画の日活を作った一人でもありその事業で生み出した財で、孫文の革命を支援していました。
現在の貨幣価値で約2兆円。今の中国はこの辛亥革命が成功していなければ存在していなかったかもしれません。
孫文の名前は知っていても梅屋庄吉の名前を知っている人はほとんどいません、なぜか。
これは歴史的な背景が大きな影響を与えています。当時の中国と日本の関係は戦争を行ったり、日本が中国を植民地に
したりと関係は最悪。そんな時に日本人が中国に対して支援をしていたとなると、どんな事になるかは容易に想像出来ますよね。
実際梅屋庄吉が亡くなる時に、
「私の死後私の存在を一切口外してはならない」
と遺言を遺して亡くなったそうです。これは、自分に関わった方々がスパイと思われ警察に逮捕されたりご家族に影響が
出ないようにと配慮した上でと言われています。
この楢崎さんもちょうど国は戦争が終わり復興に向けて人口も増え、工業も盛んになりという時代。国からの指示は農薬を
使用して大量生産をしようというもの。もちろんこれが全て悪いとは言いません。なぜなら当時の日本は1000万人が
飢餓すると言われていたからです。
そんな中農薬を使わずに農作物を作ろうという人がどうなるかは今の日本では考えられませんが、おそらく罰せられる事に
なったでしょう。だからほぼ表沙汰にならないまま歴史の闇に葬られたのだと私は思います。
歴史的、時代的な背景、こういった事がある事は私も十分理解できます。
人々の利権や地位や名誉いわば人間の欲ですね、この欲によって本当に良い事が表に出ない事がたくさんあるのだと思います。
出る杭は打たれるとはよくいったもので、しかしいいものはちゃんといいと評価される事、これはとても難しい事です。
今回楢崎皐月さんがどんな思いでこの技術を広めようとしたのかがとても理解でき、改めて素晴らしい志から始めた事を
知る事が出来ました。
私も日本の為に、世の中の為にという楢崎さんの志を忘れずに行動していきたいと強く思わせて頂く1日となりました。